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上杉祐子 先生
会話力アップのため、スピコンに!
24/02/2016
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2014年5月11日(日)ホーチミン市1区のベンタイン劇場で、第20回ホーチミン市日本語スピーチコンテストが開催された。

2014年5月11日(日)ホーチミン市1区のベンタイン劇場で、第20回ホーチミン市日本語スピーチコンテストが開催された。

 私はホーチミン市に来て,KAIZENヨシダスクールで教え始めて約7か月なので、ベトナム人日本語学習者によるスピーチコンテストも初めてなのだが、本年3月から行われた参加者の予備審査にボランティアとして携わってきた。日本語弁論大会、いわゆる「スピコン」は、日本語教育機関のある世界の国々で開催されていると思われるが,ベトナムでは日本で行われるアセアン大会の出場者を決定する選考会となっている。つまり、ホーチミン市日本語スピーチコンテストの優勝者は1週間の日本への旅行と、スピーチコンテスト・アセアン大会の出場権を得る。

 3月にスピーチコンテスト実行委員会に寄せられた応募は101名だったそうだ。原稿の規定は日本語で書かれた800字以上,1200字未満の文で、引用する場合は資料をつけなければならないなど、日本語力とともにオリジナリティも要注意だ。1次審査1回目で約半分に絞り,1次審査2回目で20余名が選ばれた。ここまでは、ベトナム人および日本人の日本語教師が、所属,名前などが伏せられた原稿を読んで審査しているので、誰が書いたか,女性か男性かも分からない。審査の項目は内容および日本語力であるが、内容6点,日本語4点なので、応募する際の主題選びは重要だと思われる。

 審査は4月下旬に2次審査へと進み、応募者が実際にスピーチをして、判定をした。大学の教室とはいえ,壇上に立ち,マイクを使ってスピーチするのは緊張するものだが、プレゼンテーションによっては内容がいくら良くても,ここでふるい落されてしまう。2次審査で選ばれた本選出場者の12名だけが、晴れて聴衆の前でスピーチをすることができるのである。本選の審査員は日本国総領事を始めとする方々だ。

 本校では、面接時やお客さまの前などいろいろな機会に学生がスピーチをすることがある一方,公的なスピーチ大会には出場してこなかったように思う。日頃の日本語学習だけでなく,将来の人生設計にいたるまで理念を持って教育をしている本校の学生ならば、どんなスピーチをするのだろうと思いながら,今回のスピーチの審査を行った。今年は20回大会であったが、これからもスピーチコンテストは続くだろう。機会があったら,本校からも出場者を出す準備を通して,日本語やマナーなどの教育も振り返ることができると思う。


KAIZEN吉田スクール 2016年02月24日
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