3月に来日し、まだ日本での生活に慣れず、7月の日本語能力試験までは4ヶ月しかない中で、2人は挑戦してみよう考え、N3を受験しました。そして受験から2ヶ月後、合格通知書を受け取りました。N3合格は、フオンさんとジエウさんだけの喜びではなく、受入企業、組合、そして家族とKaizen-吉田スクールの教員にとっても大きな喜びとなりました。
フオンさんとジエウさんはKaizen-吉田スクール教員と合格の喜びを分かち合い、Kaizen-吉田スクールで勉強中の皆さんに勉強方法と試験について話してくれました。
1. フオンさん、ジエウさん。日本語能力試験N3の合格通知を受け取った時の感想を教えてください。
フオン:組合の先生が試験に合格したことを教えてくれた時、本当に驚いて泣きそうになりました。友達が「おめでとう」と言ってくれたので泣くのをこらえました。試験に合格できたのは、自分の努力もありますが、半分は運がよかったからだと思います。
ジエウさん:合格できなかったと思っていましたが、組合の先生が試験に合格したと教えてくれた時は、言葉が出ないほど嬉しかったです。会社の会議が終わった後、母が試験の結果を待っていると思ったので、寮に帰ってすぐに電話しました。私にとって、母に合格を報告できたことが一番嬉しかったです。これから日本語能力試験N2に合格できるように頑張ります。
日本語能力試験N3に合格したフオンさん(左)とジエウさん(右)
2. 勉強方法と試験について教えてください。
フオンさん:まず、「みんなの日本語」の1課~50課までの基本的な知識をしっかり理解することが大切です。出国前までに50課まで終わらなかった人は、教科書を持参し自分で勉強を続けてください。自習なので、仕事の時間、勉強の時間、休みの時間をきちんと分ける必要があります。そして細かい目標と計画を立て、計画通りにやらなければなりません。例えば、20課を勉強しているなら、25課までの勉強時間がどのぐらいかかるか目標を立て、一日1課であれば、聴解、会話、読解、作文などの時間をそれぞれ配分します。仕事の都合と自分の体調によって、適切な勉強の計画と目標を立ててください。勉強の途中で疲れたら、少し休み、ちょっと寝てから勉強を続けるのもいいと思います。勉強する時、部屋の友達が寝ているならば、勉強に集中できるように外で勉強した方がいいと思います。
ジエウさん:私は沢山勉強したわけではありませんが、勉強したことをしっかり理解できるまで勉強しました。仕事を始めたばかりの時は、体が疲れ、頭に何も入らないと感じたことがあります。しかし、忘れないように理解したことを繰り返し勉強しました。試験問題は漢字が一番難しいので、意味が分かるように漢字をたくさん勉強したら、読解も分かりやすくなると思います。Kaizen-吉田スクールの先生に教えて頂いた通り、漢字の音読みと訓読みも覚えられるよう、勉強しながら漢字の書き取りも練習しました。
3. 日本での生活はどうですか。
フオンさん:日本に来たばかりの時は、誰でも日本での生活でなにか問題があるだろうと心配すると思います。家族と友達と離れ寂しく感じると思いますが、その時、自分の目標、日本に来た目的を忘れず、家族とお世話になった先生方の期待に応えられよう仕事と勉強に集中し、自分で立てた目標を実現させてください。
ジエウさん:日本での生活と実習3年間は、家族と離れ自分を成長させてくれる機会だと思います。また、共同生活ではぶつかることもありますが、仲良く過ごし、技能実習期間を問題なく終了できるように個人の利益よりも集団の利益を優先するよう心がけています。
4. Kaizen-吉田スクールの学生にメッセージをお願いします。
フオンさん:Kaizen-吉田スクールの皆さん、努力精神を忘れず、目標に最後まで取り組んでください。面接に落ちてがっかりすることがあるかもしれませんが、失望せずにそれを貴重な経験だと思い、次回の面接に合格できるようにもっともっと一生懸命勉強してください。Kaizen-吉田スクールで日本語を勉強する時間が長ければ長いほど、日本での生活と仕事に早く慣れることができ、問題にぶつかることも少ないと思います。
ジエウさん:Kaizen-吉田スクールの皆さん、日本へ来るさいは、勉強したことを復習し日本語を高めるために、参考書をたくさん持って来てください。
そして最後に、Kaizen‐吉田スクールの先生方とEsuhaiの皆さまのご健康をお祈りいたします。今のようになれたのは、熱意あふれる先生方が熱心に教えて下さったおかげです。心から感謝しています。家族、会社そしてKaizen‐吉田スクール皆様の期待に背かないよう、これからさらに努力すると誓います。
フオンさん、ジエウさんありがとうございました。二人が常に自分の目標を目指し、今後さらに仕事と生活がうまくいくことを願っています。