日本で働いている技術者ザ・バオさんのインタビュー「成長する為にたくさんチャレンジ- 挑戦をしましょう!」

バオさんはEsuhai-Kaizen吉田スクール技術者クラスKS2の卒業生です。2011年3月に日本へ入国し、2012年4月に一時帰国をした際に、Esuhai-Kaizen吉田スクールを訪問し技術者クラスKS3の学生たちと交流しました。彼は「向上心が高く、人生プランを真面目に考え、計画を立てている。いつも周りの人の為に考えて行動する人」と在学時から先生から評価を受けていました。今回、バオさんにEsuhai-Kaizen吉田スクールの「ベトナム人技術者レベルアップ&ブランド力向上プログラム」についてインタビューをしました。

1. Esuhaiの「ベトナム人技術者レベルアップ&ブランド力向上プログラム」についてどう思いますか?またKaizen吉田スクールでの学習期間の感想を聞かせてください。

バオさん:Esuhaiの「101人の優秀な高度技術者育成プログラム」は日本で仕事をし技術を勉強したいと思う技術者にとって、とても実践的ですばらしいプログラムです。このプログラムに申し込む前に、日本での仕事・学習環境や日本の文化、日本人の考え方について色々心配しました。しかし、Kaizen吉田スクールに入学してからは日本語だけでなく、日本という国をはじめ日本人、日本文化について様々なことを勉強しました。日本に来る前にこれらの知識を身につけることができたので自信になりました。

Kaizen吉田スクールでは、日常会話や専門用語の勉強の他に、挨拶の仕方やチームワークといった日本人の働き方を学び、練習したので、日本へ行ってからも新しい環境に戸惑いませんでした。この教育内容は他の学校ではまだ教えられておらず、Kaizen吉田スクールの大きな強みだと思います。

2011年3月27日 日本へ出国するバオさん(写真中央スーツ姿)

2. バオさんの現在の仕事と今後の計画について教えてください。

バオさん:現在、携帯電話部品の構造を設計するチームに所属しています。しかし日本語力と経験がまだ不足しているので、主な仕事は図面のチェックや修正です。これからは仕事における弱みを克服するために、日本語、特に専門用語を勉強し、技術者の資格を取るつもりです。

新入社員向け研究テーマの説明会にて担当者と

3. 技術者として日本へ行く際、仕事と生活に早く慣れる為に何かアドバイスがありますか?

バオさん:日本での生活と仕事に早く慣れる為には、日本語力、特に専門用語をしっかりと身につけてください。日常会話はテレビ番組やアニメで勉強できます。KAIZEN学校で学んだ挨拶の仕方やマナーを毎日練習し、正しいマナーを覚えるといいです。また日本人と働く環境を体験し、日本と日本人について役立つ情報を手に入れたいなら、日本食のレストランなどでアルバイトをしてみるのもいいと思います。

日本へ行ってからは、外国人向けのボランティア日本語教室に参加してください。ボランティア日本語教室の情報は先輩や市役所で教えてもらうことができます。また、積極的に外に出て日本人とコミュニケーションしたり、交流したりするチャンスを探すといいです。日本での生活に慣れる為に一番早い方法は、たくさんの日本人と友達になることだと思います。

「日本での生活と仕事に早く慣れる為に、日本語をしっかりと身につけてくださいね。」

4. 日本で働き、生活する上でどんなことが役に立ち、どんな困難があったかバオさんの経験を教えて下さい。またその困難をどのように乗り越えたか教えて下さい。>

バオさん:Kaizen吉田スクールでの勉強は非常に役に立ちました。Kaizen吉田スクールで、日本での生活が困らないよう十分な日本語を教えてもらいました。現在の仕事においても、会社の方々が仕事と日本語を覚える環境を作ってくれました。それから、家族や友達からも電話が良くかかってきて、皆励ましてくれるので頑張る気になります。

しかし自分の日本語力、会話力はまだ足りないと感じています。仕事上での経験も少ないので、打合せや任された仕事をこなすときはまだ時間がかかってしまいます。今後は仕事における弱みを克服するために日本語、特に専門用語を勉強し、日本での技術者の資格を取るつもりです。

Esuhai-Kaizen吉田スクールの技術者クラスKS3の学生たちと交流するバオさん

5.日本語の勉強方法と日本語能力検定試験の勉強方法について教えて下さい?

バオさん:日本語と日本語能力検定試験(N2)の勉強のやり方は人それぞれです。私は全てのスキルをバランスよく勉強するように心がけました。

聴解:テレビやアニメを良く見ます。

読解:毎週、日本経済新聞を1部購入し時間がある時に読みます。

文法:Kaizen吉田スクールの先生が推薦してくれた本を使って勉強します。

会話:外国人向けのボランティア日本語教室に参加します。その教室で日本人の先生と会話の練習ができますし、日本人の友達を作るチャンスも多いです。

文章力:新聞や本を読めば、日本語の文章の書き方や言葉の使い方が分かるようになります。特に、ビジネス日本語を教える本を読むことによって、日本企業で使われているメールの書き方や電話の仕方、マナーなどが勉強できます。

日本では日本語能力検定試験の会場や設備が整っているので、聞き取り問題はとてもはっきり聞こえます。日頃からテレビを良く見て練習した人ならば、聞き取りで高得点をとることが可能です。

6. 今回、技術者クラスKS3と交流しましたがどう感じましたか?また、KS3クラスをはじめ、Kaizen吉田スクールの学生へメッセージをお願いします。

バオさん:KS3クラスの皆さんと交流して、自分がKaizen吉田スクールで勉強していた頃を思い出しました。当時は皆さんと同じく、考えたり悩んだりしたことが多かったですが、日本に行けるチャンスを強く願っていました。皆さんに会って、ベトナムのことをより多くの日本人に知ってもらい、将来ベトナムを担うベトナム人の若者たちが世界トップレベルの技術を持つ日本へ行き、仕事をする機会が増えるよう、もっと頑張らなければいけないと改めて思いました。

技術者と実習生の皆さん、私たちはまだ若いですから成長する為にたくさんチャレンジ―挑戦しましょう!

KS3クラスの学生たちと教員との記念撮影

7. 最後、皆へ送るメッセージがありますか?

バオさん:生き残り、自分自身を成長させるためには自分の生き方と理念を決めなければいけません。私は次のように考えていつも行動しています。

-  幸運は自然にやってくるわけではありません。本当に一生懸命に頑張っていれば、いつか必ず幸運が訪れます。

-   ひとつの情報だけを聞いて判断するのではなく、さまざまな情報を聞いてから判断します。

-   礼儀正しく、丁寧な話し方はいつでも高く評価されます。

-   >悪いことや法律に反することをしません。悪い人の言うことを聞きません。

-   場所によって習慣が違うので、そこにいる人の行動をみてそれを真似して行動します。

これらのことは今までの私の経験です。皆さんの生き方や理念もぜひ聞かせてもらい参考にしたいです。

最後に、Esuhai-Kaizen吉田スクールの皆さん、技術者と実習生の皆さんの健康と成功を祈ります。Esuhai社がさらに発展し、多くのベトナムの若者へ日本へ行くチャンスを与えられることを願っています。

バオさん、インタビューに応じていただきありがとうございました。Esuhai-Kaizen吉田スクールは、バオさんの健康と成功をお祈りいたします。

scroll top