派遣機関ESUHAI 代表取締役社長 実習生の皆さんへ 今号では、日本で実習中の皆さんにロンソン校長からの特別ODENをお伝えします!このODENの内容をよく理解し、日本での実習生活中、自分はどんなことをすればよいのかを考えてみてくださいね。 Esuhaiより2011年6月19日までのニュース&イベントをお伝えします。
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ある村に二組の家族がいます。一番目の家族は、毎朝父親が川へ魚を釣りに行き、家族を養っています。毎日毎日父親が魚を釣りに行きます。父親は一人で苦労していますが、そのおかげで家族は毎日ご飯が食べられます。二番目の家族は、父親が毎朝川へ行く時必ず子供の一人を一緒に連れていきます。そして、どうやったら魚が釣れるのか、子供に釣りの仕方を教えます。雨の日でも雪の日でも毎日連れていきます。 一番目の父親は子どもに辛い思いをさせたくないと考え釣りに連れて行きません。二番目の父親は、子供にも魚をとる苦労をさせます。皆さんはどちらの父親になりたいですか。両方の父親とも子どもを大事にしていますが、二人の父親の教育方法は全く違います。一番目の家族は、父親が元気な時は楽な生活を送ることができますが、父親が病気になった時には生活ができなくなるかもしれません。二番目の家族は、父親と一緒に釣りに行く子供は大変ですが、万が一父親が病気になった時でも子供が魚を釣ることができ、家族を養うことができます。 給料をもらうことだけに満足せず、「釣り竿」を手に入れよう! ベトナム人実習生は日本で高い給料をもらい、ベトナムの家族に余裕ある生活をさせてあげることが出来ていると思います。でも三年間の給料を使い切ってしまえば、また以前と同じ貧しい生活に戻ってしまうでしょう。これは、一番目の家族の父親と同じ方法です。皆さんの人生はこれからが長いですので、目先のお金で満足するのではなく、釣りの仕方を覚えたほうが将来のためになります。なぜ自分は貧しいのでしょうか。なぜ家族は貧しいのでしょうか。両手があっても、何も持っていなかったら何もできません。ですから、高い給料をもらうためだけに仕事をするではなく「釣竿」を手に入れることを目指してください。日本語でも溶接の技術でも日本の会社の管理方法でも、きちんと習得できれば、帰国後それは自分の「釣竿」になります。自分の家族の将来を考えれば、自分の持っている技術を向上させ「釣竿」にするまで一生懸命努力しなければなりません。 それから、なぜベトナムは貧しく日本は豊かなのでしょうか。それは、ベトナム人は釣りの仕方がわからないからです。釣りの仕方が分からないので、ただ両手を使って魚を捕っています。ベトナムでは川の魚だけ食べています。なぜなら、ベトナム人は海の魚の釣り方が分からないからです。同様に、今ベトナムには工場がたくさんありますが、力だけ出して、両手しかつかえていない場合が多いです。能率的な仕事の仕方が分からないため給料が低いままです。しかし、もし自分だけのスキルとノウハウを持つことができれば、その十倍の給料をもらうことができるでしょう。 帰国後自分の「強み」となる技術・知識を身に付けよう! 私は日本へ行った時、お金はありませんでしたが、お金を得ることだけが目的ではありませんでした。魚をただ釣るだけではなくて、どうやったら魚がたくさん釣れるかを学びました。ひとりひとりやり方は違うと思いますが、どうしたらいいか学んでほしいと思います。せっかく世界で二番目の経済大国にいるのですから、日本でしか学べないことをたくさん学んでください。もう一度日本へ行くことは難しいので、今、学んでほしいと思います。高い給料をもらうためだけに仕事するのではなく、自分の将来のため、家族のため、さらに自分の子どものため、帰国後自分の「強み」となる技術・知識を身に付けてください。会社ではどんなことにも興味を持ち、積極的に取り組んでください。 |
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Qなぜ怪我や事故がおきてしまうの? 皆さんは、初めて日本の会社で仕事を始めた時の事を覚えていますか。言葉もまだよく分からず、慣れない環境の中で不安や緊張でいっぱいだったと思います。そして早く仕事を覚えようと毎日一生懸命だったと思います。今、皆さんはその時と同じような気持ちで毎日仕事に取り組んでいますか?仕事に慣れ、「もう大丈夫」という気持ちになっていませんか。そんな気持が「ついうっかり」や「ぼんやり」につながり、事故や怪我を引き起こしてしまいます。 最近、実習生の怪我が続けて何件かありました。幸いどれも大きな怪我ではありませんでしたが、年に何人か仕事中の事故で亡くなる外国人技能実習生がいます。万一事故が起きた場合、指や手がなくなってしまっても不思議はない仕事も多いと思います。 仕事の中には常に様々な危険が潜んでいるということをいつも心にとめ、初心を忘れず、保護具の着用・作業手順の厳守など安全面には十分気をつけてください。日本での実習中、「三年間無事故・無怪我」を目指してください!!! 怪我や事故を防ぐために 1. 5Sをきちんと実施しよう!
5Sの効果
2. 指さし確認をしよう! 作業を安全にミスなく進めるために、実施したこと、またはこれから実施しようとすることを指で指し、「確認よし!」と大きな声をだし確認しましょう。指さし確認をすることにより、「うっかり」・「ぼんやり」といったミスを最小限に抑え、事故防止に役立てることができます。 |