
雨に関する日本語
先日、台風12号が日本を通過し各地に大雨をもたらしました。皆さんが住んでいる地域では雨の影響は大丈夫でしたか。自転車で通勤している実習生の皆さんも多いかと思います。台風の日には大雨や強い風に十分気をつけてくださいね。
日本は台風や雨が多い国ですので、雨に関する言葉が沢山あります。今回は雨に関する日本語を紹介します。
☆ 雨の降り方の表現
雨についての表現はベトナム語と日本語ではそれぞれ違います。例えば、ベトナムではMUA (雨) NHO(小さい)という言い方をしますが、日本語では雨(MUA)が弱い(YEU)という言い方をします。同じよ うに、MUA(雨)TO(大きい)=雨が強いになります。
ベトナムの言い方
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日本の言い方
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×大きい雨が降っています
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○大雨が降っています。
○強い雨が降っています。
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×小さい雨が降っています。
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○小雨が降っています。
○弱い雨が降っています。
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☆ 雨が降る様子の表現
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・ぽつぽつ降る →少しずつ雨が降り始める様子。
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・ぱらぱら降る。 →少しだが連続的に降っている様子。
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・しとしと降る。 →雨が静かに降る様子。
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・ざあざあ降る。 →雨が激しく降る様子。
☆ よく使われる雨の名前
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6月頃に長く降り続く雨のことをいいます。 |
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9月中旬から10月上旬にかけて降る長雨をいいます。 |
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激しく雨が降ることをいいます。 |
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突然降ってきて、またすぐにやんでしまう雨のことをいいます。 |
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熱帯地域独特の集中豪雨のことをいいます。にわか雨に近い雨です。 |
そのほか |
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日が出ているのに、ぱらぱらと雨が降っていることをいいます。 |
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霧のような雨のことです。 |
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ものすごい量の雨が激しく降ることをいいます。 |
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冬の初め、風が強くなると共にぱらぱらと雨が降ってはやみ、降ってはやみ、
を繰り返して数時間で通り過ぎていく雨のことをいいます。 |
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降ったらまたすぐにやんでしまう雨のことをいいます。 |
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雹[ひょう]やあられのことをいいます。 |
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夏の午後から夕方の短い間にかけて降る、土砂降りのことをいいます。 |
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文字通り、雷も一緒に発生する激しい雨のことをいいます。 |
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ぜひ、雨が降ったら、「この雨って何雨?」と考えて、上記の語彙を使って表現をしてみてくださいね。

皆さんは日本に来る前、目的を持って日本語の勉強を一生懸命していたと思います。日本での仕事や生活に慣れ、日本語も最低限分かるようになった今でも、きちんと目標を持って日本語の勉強を続けていますか。
簡単な日本語は分かるようになって困らないから、時間がないから、将来必要ないから、といろいろ理由をつけて勉強をしていない人がいるかもしれません。でも、もし皆さんの日本語がもっと上手になったら、もっと会社の人たちとよくコミュニケーションがとれるようになります。そうすると、仕事ではもっと重要な仕事を任されるかもしれません。会社以外でも日本人の友達ができるかも知れません。言葉が分かって日本人と意思の疎通ができると楽しくなります。日本人とたくさん話すことで、今まで知らなかったこと、分からなかったことが分かるようになります。 日本語がもっと話せたら、今よりできることがもっともっと増えるはずです。
どんなことでも自分で「これで十分だ」と思ってしまったら、それ以上の成長はできません。常に高い目標を持って日本語の勉強をしてください。たとえば、日本語能力試験を受験することは大きな目標になります。日本では日本語能力試験が7月と12月の年に2回実施されます。 日本に来て1年目の人はN4、2年目の人はN3、3年目の人はN2の合格を目指してくださいね!日本語能力試験に合格することは皆さんの勉強の成果を形に残すことになり、大きな自信につながりますよ。
今回は最後に、JITCOが「日本語習得の重要性」を実習生の皆さんにお伝えしていますので紹介します。
~日本語習得の重要性~
皆さんは、日本に来る前と来てすぐに集中的に日本語の勉強をしたことと思います。日本語の勉強が得意な人も苦手な人もいるでしょう。しかし、日本語の習得は皆さんにとって必要なものであり、重要なものです。日本語ができるとできないとでは日本での生活が全く違うものになるでしょう。それは何故でしょうか?
まず、会社で指導員の説明や指示がわからなければ、皆さんの来日目的である技能の修得ができません。作業を進めるためには、基本的な日本語の他に、それぞれの職種の専門用語も覚える必要があります。また、危険を知らせる言葉を聞いたり見たりして理解すること、安全に作業を進めるための言葉を覚えることも大事です。
それから、皆さんは毎日の生活の中で、買い物をしたり、病院に行ったり、電車やバスに乗ったり、飲食店、あるいは銀行や郵便局を利用することがあるでしょう。このような時に、日本語で簡単な会話ができたり看板や標識などが見てわかったりすると便利ですし、安心して過ごすことができます。
また、会社や地域の人たちと日本語でコミュニケー ションをとる時、相手の言うことが理解できなかったり、自分の言いたいことをうまく伝えられなかったりして、誤解が生じてトラブルになることもあります。 会社の上司、同僚、あるいは近所の人、お店の人など様々な人とスムーズにコミュニケーションが取れるようになると知識や行動範囲が広がり、生活がより充実したものになります。快適な実習生活をおくるために日本語習得の果たす役割は大きいのです。
☆ 日本語を上達させるためには・・・。
- 日本語の勉強は、机に向かって教科書や辞書と格闘するだけではありません。例えば、会話上達への近道は、毎日たくさん日本語を話したり聞いたりすることです。話したくても話のきっかけがないという人は、日頃わからないと思っている言葉などについて質問してみるといいでしょう。日本の文化や習慣について尋ねるのもいいでしょう。日本語で話をしている時は理解できない言葉が出てくると思いますが、それについてもどんどん質問しましょう。「○○ってなんですか」と聞いてください。また日本人の話が早くてわからない時は「すみません、ゆっくり話してください」と頼みましょう。多くの日本人はきっとわかりやすく話すよう努めてくれると思います。
- またテレビを見る、マンガを読む、歌を歌うなど自分の好きなことをするのもいいでしょう。この時、わからない言葉は辞書で調べるとか、日本人に聞くなどするといいでしょう。日記を書くのもいいですが、できればそれを日本人に見てもらいましょう。新しい言葉を知り、そして話をするきっかけにもなります。そのほか、近くにボランティアで日本語を教えてくれる「日本語教室」があれば通ってみるのもいいですし、インターネットが使える人は日本語学習のサイトを使って勉強するのもよいでしょう。自分の力を試したい人は、日本語能力試験を受験する、JITCOの作文コンクールに応募する、など目標を決めて挑戦してみてはどうでしょうか。目標の達成が、皆さんの自信につながり、母国に帰ってからのキャリアの形成に大きく寄与するかもしれません。
- 言葉の学習は毎日続けることが大事です。「継続は力なり」この言葉を信じてがんばりましょう。
JITCO技能実習生の友 第106号2011年8月より抜粋
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12月の試験は近づいています。組合に申し込み方法を確認して是非受験してくださいね!!!!
受験案内・願書: 1部500円で全国主要書店にて販売中
受験料: 5,500円(消費税を含む)
受付期間: 2011年8月26日(金)~9月30日(金)(消印有効)
試験日: 2011年12月4日(日)